運転をしよう! 事務的なことについて

この記事は実際にイタリアで免許を取ろうとしている人に向けての、ちょっとした追加です。

免許を取る際に必要な書類があります。

まずは身分証明書、そして滞在許可証、仮免許証(foglio rosa)です。

身分証明書と滞在許可証が必要になるのは最初に自動車学校に入学するとき。

入学してmedicoの診断を受けると、すぐにfoglio rosaをくれます。
仮免許の試験はありません。

二度目に書類が必要になるのは、筆記試験のとき。

会場で、身分証明書と滞在許可証、仮免許証を提出しないと試験が受けられません。

zzは身分証明書としてcarta d'identitàを、滞在許可証はcarta di soggiornoを提出したのですが、一回落ちて二度目に試験を受けた折

「これでは駄目だ」

と言われました。

ここからちょっと面倒なのですが、zzは本籍地が長崎県、生まれたのは長崎県の佐世保市です。

イタリアでは結婚をした際に市役所で日本の戸籍謄本を翻訳したものを元に、書類を作成したのですが、イタリアのやり方で記入をすると 

luogo di nascita(出生地) 

paese(国) 
regione(地方)
provincia(県)
città(市)



出生地 長崎
国    日本
県    長崎
市    佐世保

となります。



ここで問題発生。

市役所経由で作るcarta d'identitàにはzzの出生地は佐世保となっているのです。

イタリアならローマとなる部分です。

何が問題かと言えば、警察経由で作るcarta di soggiornoには、zzの出生地は長崎と書いてあります。

試験を受けた際に試験官が気に入らなかったのはここ。

佐世保が長崎県にある町だろうとなんだろうと、提出された書類の出生地は同じ町の名前が記載されていなくてはならないというのです。

まぁ、それは分からないではないのですが。

東京出身の人なら多分、パスポートの本籍には(registered domicile)東京と記載されるでしょうし、そうなると当然ながらcarta di soggiornoや permesso di soggiornoには東京と記載されるはずです。

多分zzのcarta d'identitàが出生地を長崎ではなく佐世保になっているのは、戸籍謄本に照らし合わせて記入をした結婚証明に端を発しているようです。

ローマの住所と日本の住所を照らし合わせると

国    italia/日本
地方(州) lazio/九州
県   roma/長崎
市 roma/佐世保

となります。

んがっ

出生地には普通、生まれた町(città)が記載されるのです。

なので、正確に記載される場合zzの出生地は佐世保

でも日本のパスポートを基にする場合、長崎になります。

何が原因かと言えば、パスポートに出生地ではなく本籍地という日本にしか存在しない概念を持ち込んでいるのが問題なのです。

90%のイタリア人はパスポートを見て本籍地を出生地と理解します。

まれに、これは住民登録がされている場所(これでも本当は違うんだけど)と理解する人もいるのですが、こんな面倒な事を考慮する役人は滅多にいません。


もっと面倒な事を言えば、zzは本籍地と出生地が同じなのですが、多くの日本人は結婚などで生まれた土地と本籍地が違う人も多いでしょうし、住民登録されている住所が更に違う事も多いと思います。

その場合はもっとややこしいはず。


それはおいておくとしても

試験官は意地悪にも、zzの書類に「提出書類の出生地が一致していないので、訂正を求める」と手描きして、それをzzに既に伝えた事を証明するためにその下にサインをするようにといいました。

しょうがないのでコムーネに行ってcarta d'identitàを訂正しようとしたのですが、この場合zzの結婚証明から訂正する事になり、そうなると結婚証明は破棄される事になり、新しく作り直さなくてはいけないのだけれど、結局もとになるのは日本の戸籍謄本なので作り直しても結果は同じで・・・・・・・・

こうなったら警察で作るcarta di soggiornoの方を作り変えようかとも思ったのですが、それがどれほど大変かは想像する必要すらないですね。

というわけで、うーんと考えた末、単純に提出する身分証明書をパスポートで押し通すことにしました。


どうせ誰も本籍地が出生地ではない事になど気づきはしまい・・・


と思いつつ、筆記の試験では免許を取るときまでにちゃんと訂正するようにと念を押されつつ、実技試験当日はパスポートを提出。


その結果

車の中でzzの仮免許には出生地が佐世保と書いてあることが判明。

パスポートには長崎
carta di soggiornoには長崎
仮免許証には佐世保

・・・・結局そろってないじゃん


んが

試験官と教官はくっちゃべりながら、えー君、長崎出身なの?原爆の後はもう復興したの?すげー
ところで佐世保って書いてあるよこれ。え?同じ事なの?ふーんそう。同じだそうっすよ、試験官?

ふーんそう。

と、

ふーん、そうなんだ。


で片がつきました。

もらった免許証には佐世保と記載されています。

普段は免許とcarta d'identitàを持ち歩くので、この二つに同じ町の名前が書いてあるのは好都合です。

結局イタリアでは、ある程度こっちもいい加減で、同じくらいいい加減な人に当たるのをお気楽に祈っているのが前に進むコツなのかもしれません。


ちなみに車の試験は今度の冬から30問の筆記試験が40問になり、実技に夜の高速道路走行が加わると言う本当かどうか分からない情報が入りました。

あ、そうそう。

それから、免許を取るには実はわざわざ学校に行かなくてもよいのです。

自分で問題集や教科書を本屋で買って勉強して、実技は10年以上の経験者同伴で自分で練習して、(仮免許はどこで発行するのか知らないけど)で、自分で試験会場に出向けば数百ユーロの出費が抑えられます。

ただ、ちょっと難しいとは思いますが。

そんなわけで、役に立つのかどうかあまり分からない記事でした。

in bocca a lupo
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Commented by TOLOS at 2010-07-25 04:40 x
おぉ、長崎出身ですか。
実はたった今から長崎へ家族旅行出発します。
一番の目的は平和祈念像。
作者:北村西望のこの像を作成するための巨大なアトリエが東京にありますが、そこの住所が私の本籍なんです。
写真はブログにアップしますね。
Commented by MIYOSHI。 at 2010-07-26 16:09 x
すげー、ややこしい。そして最終的にさすがイタリア。佐世保というと村上龍も出身よね?なつかしい。
Commented by outlawroma at 2010-07-27 01:20
TOLOSさん
奇遇ですねぇ、良い旅行になる事を祈っています。
本籍地と平和記念像の作者のアトリエが同じなんて、なんだか不思議な因縁ですね。
Commented by outlawroma at 2010-07-27 01:22
MIYOSHI.さん
そうそう、佐世保は村上龍が生まれたところです。
私の兄は彼が通っていた高校に行ってました♪

書類の事は最終的に全てが丸く収まったので、いい感じです。
by outlawroma | 2010-07-24 17:55 | 車の運転 | Comments(4)

楽しければ、それでよし。


by outlawroma
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