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後戻り出来ない事

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かれこれユースキンのお世話になる事、7年。


この間、日本人の友人とお喋りをしてた時にスプレーの話になりました。

髪の毛を巻く時に先にスプレーするか、巻いてからスプレーするかを説明しようとした彼女だったのですが

「だからね、最初にきちんと巻いてからスプライを・・すぷ、ス、スプ・・・・レー?あれ? えっとごめん、スプライをね・・・」(どうやら彼女の中で、正しいのはスプライと判定された模様)

と、しどろもどろになっていたので

「うんうん、スプレーね。そんで?」

と、話を続けたのですが

普段日本語を使わない生活をするようになって、一番困るのが「外来語」です。

日本語そのものを間違う事はネイティヴなので有り得ないのですが(本当か?と胸に手を当てればそうとも言い切れないのが辛いのですが)

でも、アルファベットを使う国に住むと単語が外来語の場合はなおさら、きちんと発音しないと通じません。

(一番困るのは人の名前をカタカナで覚えてる時・・・これは発音だけでなく、アクセントも違ってくるのでさらにややこしい)

にも関わらず日本語での外来語というのは、聞こえる音に重きを置いたカタカナ文字になっている事が多いので、久しぶりに頭の引き出しから引っ張り出してきた時に、どう発音して良いものやら迷う事が多いのです。

友人とはその後、PCとMacの事をどっちもパソコンという日本風の癖をようやく直したと思ったら、今度は日本で「コンピューター」という言葉を使って恥ずかしい思いをした事など、お互いを慰めあったのですが。

私も数年前に日本に帰った時、お母さんに薬局でユースキンを買ってきてね、とお願いした折に

「なんてクリーム?」

「ユースキン」

「え?』

「ユー すきん」

ゆー・・・きん??

「・・・・・」

もはや、親子なのに日本語が通じなくなってしまった原因が全く分からなくて、お互いに目を見開いたまま見つめ合い、途方に暮れていたところ、母に

「ごめんね、zzちゃんの発音が良すぎて、お母さん分からん・・・・・」

と、言われてしまったのです。

発音て、ユースキンなんてバリバリの和製語じゃん。

これではいかんと思い、ユースキンを取り出してケースの文字を見せたところ

「ああ、なーんだ。YU-SUKIN ね、オッケー」

と、即座に解決。

日本語では全ての子音の後に、何が何でも母音をつける傾向があるのだと、この時初めて実感したのでした。

SKINではなく、SUKIN と言わなくてはいけなかったのです。

イタリア語がネイティヴ並みに話せるのならまだしも、このままでは唯一完璧なはずの母国語が危うい。と、微妙に心配になったものです

そして今日はイザベル・アジャーニー の名前を出して「イザベル・アジャニー」と指摘を受け、さらに宙ぶらりんな気分で辛いです。

はあ、なんだかな。






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by outlawroma | 2016-12-08 23:36 | 生活 | Comments(0)

楽しければ、それでよし。


by outlawroma
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