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カツとカズ

さ、今日はローマ的な話題です。

先ほどフランカさんの所へ来る家政婦さんとお喋りをしていました

彼女は家政婦さんの仕事だけで無く、家の近所のプールで受付もやっています。

そこへなんと、日本人の子供が二人やってきたのだそう。

お母さんも子供もイタリア語は全く分からないらしく、通訳さんを連れて挨拶に来たそうです。

家政婦さんの住む地域はローマといってもすごく外れの方なので、(分かりやすく言うと、ちとガラが悪い地域)通訳を雇って子供のプールの心配をするようなご家庭の方が来た、ということに少々疑問を感じたのですが

家政婦さんは、ビビりまくって相手の目も見ることが出来ないでいる日本人の子供が大変不憫に思えたらしく、zzに日本語の挨拶を聞いて紙にメモをしていました。

こちらから日本語で話しかけたら、少しは緊張が和らぐかもしれない というすごく優しい心遣いです。

その後おもむろに彼女が言いました

「でもね、一つどうしても言ってあげなきゃいけない事があるのよ・・・」

彼らは通訳さんを通して、プールのあるスポーツセンターの館長さんに挨拶をしたらしいのですが

一人の男の子の事を

「彼の名前はカズ○○と言います。

カズと呼んであげてください

と紹介したのだそうです。

そこまで家政婦さんが話したところで、その場にいたフランカさんとzzの彼氏、そして話していた本人が吹き出しました。

さすがに私は日本人なのですぐに笑いには繋がらないのですが

和食を作る仕事をしている上で、カツオ節だとか、カツ丼だとか説明する度に同じ目にあいます。

イタリア語で男性器の事をカッツォというのですが、ロマナッチョ(ちょっとお品のないローマ弁)ではカッツゥ(この場合 Z の発音は濁っても濁ら無くても同じ事)・・・

そのまんまですよ。

宅の息子、ティンコと呼んでやって下さいと来たもんですよ!

どっちかといえば、何があってもそう呼ばれる事のないように細心の注意を払うべきなんですがね。


「それ聞いた館長、額を押さえて私に丸投げしたのよ!!

 後は君に任せた、って!!」

と、家政婦さん。


ベッタベタのロマナッチョ(ちょっとお品のないローマ弁)でお下品な言葉を連発させて喜ぶ年代の少年少女がウジャウジャいる中に

いくらまだ小さいとはいえ恥ずかしくて人の目も見れないでいる日本人の子供を放り込むなんて、彼女からしてみれば自殺行為らしいです。

(zzかさらっと想像しただけでも、みんなの前でズボン下ろされるとか、最低でもそのくらいは初日にやられるでしょうな。なんせティンコ君ですから。)

「やっぱり何とかして親に説明してあげなきゃ。もしバレーボールとかやってるちょっと年上のグループの耳に入ろうもんなら、トンデモない事になるわ。」

と、それはそれは心配していました。

普通ローマの人は、他人の事をあまり気にしません。

その彼女が一度会っただけの赤の他人の子供をここまで心配しているのですから、本当に余程の事なのでしょう。

彼女の助言が間に合う事をみんなも一緒に祈っててね。


・・・ていうか、通訳の人教えてあげればいいのに・・・








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by outlawroma | 2016-02-12 23:25 | 生活 | Comments(0)

母の味

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お寿司の盛り合わせ

一度はペシャンコにされた太巻きも、なんとか復元!



毎日のらくら暮らしている私ですが、その合間を縫ってちゃんと働くこともあります。

先週末はとあるお宅で夕食を作ってまいりました。

お寿司をメインに、色々と和風なお料理を振る舞うわけですが

そこはやはりよそ様のお宅

待機中の巻き寿司がご主人様の手によってペシャンコに潰されてしまったり、オーブンやガスコンロが使い物にならない、などといったハプニングはしょっちゅうです。

お夕食会をするにあたってzzのようなコックを呼ぶのが当然なご家庭では、奥様がお料理をすることはまずありません。

今回行ったお宅でも、3名のフィリピン人女性が子供の世話から洗い物、料理を、そしてもう一人のフィリピン人男性がその他の雑用をこなしていました。

大人たちがトップのお寿司を食べている傍ら、お子様たちは別にキッチンでピザやら茹でただけのパスタにチーズとバターをかけたモノを食べるという図が定番です。

色んなお宅に行ったのですが、ほぼ全ての家で子供たちは同じモノを食べています。

茹でたパスタに既製品のソースを絡めたモノか、ごく稀に冷凍の魚のフライ(日本のお弁当のおかずっぽいやつです)、ピザ、切って真空パックになったサラミなど。

あとは自発的に食パンにヌテッラを塗っていたり、ジェラートを食べたりして終わり。

正直言って、ものすごく、ものすごーーーーーく偏っています。

それでも成長してるから不思議。

6年位前にそういう様子を見て心配してた子供たちがちゃんと思春期の子供のサイズに成長して、やはり同じモノを食べている姿を見るにあたって、これはペットがペットフードだけでも死なないのと同じなのかなとも思います(あ、あれはそれなりにビタミンとかの添加物が入ってるんだっけ)

そんな中、彼らにとって唯一手作りの味と呼べるのがスプリングロールズ!

フィリピン人の家政婦さんたちが作ってくれる、キャベツと人参の千切りを巻いて揚げた春巻きです。

そこには必ず、甘酸っぱいとろみのついた薄赤いソースが添えられます。

彼らがパーティーなどをするときに必ず登場する一品でもあります。

どうやら彼らの間では

「ちょっとした夕食のときに食べられる、美味しいモノ。」

というインプットがなされている模様。

zzもお客さんとして呼ばれた際には必ず目にします。

恐らく40代以下の一部のお金持ち層にとっては、お母さんの味に近い存在なのではないでしょうか。

お金持ちではない、夫婦共働きでとてつも無くハードな毎日を送る友人などが、たまの休みやちょっとした時間を縫っては、子供の離乳食をあらゆる食材を使って一から十まで作って冷凍保存している姿を見るに付け

大変微妙な気分になります。





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by outlawroma | 2016-02-09 03:49 | 生活 | Comments(0)